排卵検査薬とは?重要なのは検出感度!?

排卵検査薬とは?重要なのは検出感度!? 不妊治療

妊娠を考えた時にまず知らなければいけないのは自分の体のこと。

生理周期は把握していても、自分の排卵日って知っていますか?

検査薬の仕組み

排卵検査薬、正式には排卵日予測検査薬と言い、その名の通り排卵日を予測してくれる検査薬です。

卵子は排卵後約1日、精子は女性の体内で約2~3日生存するといわれ、最も妊娠しやすいタイミングは排卵の前後とされています。

その為、排卵の時期を予測することは妊娠を考える上で非常に重要です。

排卵を引き起こす黄体形成ホルモン(LH)の急激な増加をLHサージと言います。

検査薬は尿中のLHを検出してLHサージを事前に捉え、排卵日を予測します。

LHサージが起こると約40時間以内に排卵がおこるとされています。

その為、陽性が出たらなるべく早くタイミングを取るのがおすすめです。

検査薬の使用方法

検査のタイミング

使用する検査薬にもよりますが、次回生理予定日の17日前くらいから数日に渡って使用します。

周期が不規則な場合などは、一番短い周期で使用開始日を決めます。

使用回数

基本的には1日1回、同じ時間帯で使用しますが、判断に迷う場合などは朝夕などの2回使用します。

また、排卵日が近づくとLHの上昇は早く、朝に陰性でも夜には陽性になることもある為、1日2回の使用を推奨しているものもあります。

使い方

本体に直接尿をかけるか、紙コップなどの容器に採尿して先端を浸します。

使用の一定時間後、LHの検出結果によって陽性か陰性かの判定が出ます。

陽性の場合はまもなく排卵が起こると予測される為、当日か翌日にタイミングをとります。

陰性の場合は翌日以降も同じ時間帯に検査を続けます。

お酒やたばこ、風邪薬などは結果に影響しませんが、不妊治療中の処方薬などには影響のでるものがあります。医師に相談して下さい。

注意点

検査前の水分の過剰摂取は避ける
検査前の発汗を伴う運動は避ける

いずれもLHの濃度の変化で誤判定の恐れがあります。

また、より正確に排卵の時期を予測する為に、基礎体温と合わせて使うこともお勧めします。

検出感度の違い

排卵検査薬の一番の違いは検出感度です。

検出感度の高い検査薬を使うと、早い段階でLHの上昇を感知出来ます。

現在、国内で手に入りやすい製品の検出感度は25~40mIU/mLです。

25mIU/mLの場合、LHの分泌量が25mIU/mL超えると反応し、40mIU/mLは分泌量が40mIU/mLを超えると反応します。

つまり、25mIU/mLの方が検出感度が高く(敏感)、数値が大きくなるほど感度が低い(慎重)ということになります。

より早く排卵日を知りたいのであれば感度の高いものを、より慎重に排卵日を確認したいのであれば感度の低いものを選びます。

また、LHは普段から分泌されているものですが、その量には個人差があります。

普段からLHの分泌量が多いと、排卵していなくても陽性の判定が出てしまう場合があります。

また、逆にLHの分泌量が少ない人は陽性の判定が出なかったり、見逃してしまう場合もあります。

その為LH分泌量の多い人は検出感度の低いものを、分泌量が少ない人は感度の高いものを使用すれば、より正確な反応を確認することが可能になります。

自分のLH分泌量を知るのは難しいかもしれませんが、検査薬を使ってみて思ったような結果が得られない場合は、検出感度を変えてみてはいかがでしょうか

日本製か海外製か

日本製の検査薬はスティック状のプラスチックの容器で持ちやすい形状をしていますが、海外の製品には試薬のみの状態のものも多いです。

細長いリトマス試験紙のようなもので、その分非常に低価格です。

1回分が数十円台からと安く、50本、60本、100本と一度に購入出来る数も多く、コストパフォーマンスが良いのはとても魅力的です。

検出感度は20mIU/mLなど、感度の高い製品もあります。

尿中のLHを検出するのは同じですが、試験紙タイプは容器に採尿する必要があるので、価格と使い勝手、検出感度の違いを考慮して、自分の使用しやすいものを選択しましょう。




まとめ

様々なメーカーからたくさんの排卵検査薬が販売されています。

自分にあった検査薬を使用することで、より正確な排卵日を知ることが可能です。

検査薬を上手に活用することで、妊娠の可能性を高めることが出来ます。

タイミングを逃さず、妊活に役立てましょう。

検査薬を使用して、陰性が続く場合や陽性が続く場合があります。
また、タイミングを取っているにも関わらず、半年以上妊娠にいたらない場合など、排卵だけでなく、様々な要因が考えられますので、早めの病院受診をおすすめします。

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