文章とは翻訳すること「20歳の自分に受けさせたい文章講義」

20歳の自分文章講座 雑記

ブログを始めてからしばらく経ちますが、いまだに文章を書くことに慣れません。
書くことが思い浮かばない、思い浮かんでも文章にできない、と悩みは尽きません。
ということで、手に取ってみた本になります。

文章を書くことは「気持ちの翻訳」である

文章とは、頭の中の情報や気持ちを相手に伝わる言葉で翻訳したものである。

ではどうすれば翻訳ができるのか。
作者さんは聞いた話を「自分の言葉」で誰かに話してみると、再発見があるとおっしゃっています。

確かに相手に伝わるように話すことは自分の中で「再構築」され、理解が深まる。
そして理解が深まる過程で「再発見」をし、自分が何に興味を持っているのかを「再認識」する。
翻訳への第一歩です。

文章は「リズム」

文章のリズムは、論理展開によって決定する。
支離滅裂な文章になるのは文のつなぎ方がおかしいからで、接続詞を意識すれば論理破綻しにくくなる。

視覚的リズム
句読点は1行にひとつは入れること。
改行のタイミングと漢字とひらがなのバランス。

聴覚的リズム
書いた文章を音読すると、別の視点で文章のリズムを確認できる。

断定した方がリズム良い
「~と思います」「~のはずです」は説得力に欠ける 。
言い切ることでリズムが作れる。

構成は「眼」で考える

【文章は構成で決まる】
 ・導入:客観的、俯瞰的な状況説明 (遠景)
 ・本編:登場人物(自分)の主観 (近景)
 ・結末:客観的なまとめ (遠景)
映像表現を参考にすると分かりやすい。

【文章の3層構造】
 ・主張:通じて訴えたい主張
 ・理由:訴える理由
 ・事実:理由を補強する客観的事実
文章の中にこの3つがあるか、そして連動しているかを意識する。

読者の椅子に座る

あらゆる文章には必ず読者がいる。
読者の立場ではなく「椅子」に座ることが必要。
「過去の自分」「特定の誰か」に向けて書く。

みんなから喜ばれようとするほど誰からも喜ばれない文章になり、八方美人になるほどつまらないものになってしまう。

人は「他人事」には興味ないので、「自分事」にすることで納得させる。
起”転”承結」で読者を巻き込む。
自分でわかったこと以外は書かない。
目からうろこは3割、7割はすでに分かっていることでよい。

原稿にはさみを入れる

推敲とは、はさみを使った編集である。
何を書くかではなく、何を書かないか。
いつも「疑う力」を忘れない。
この文章を読んで”映像”が浮かぶか。
文章を書くのに文才はいらない。

「いい文章」とは「読者の心を動かし、その行動までも動かすような文章」である!

文章力は武器、書く能力は将来への投資

文章を書くには、まず気持ちが重要になります。
当然ですよね。
何も思っていないのに文章は書けないし、書いても伝わらないです。

その気持ちを表現して、適切に伝えるのにテクニックが必要になります。
リズム、構成、視点(書内では椅子と表現)、そして推敲。
私としては、あまりリズムは意識していませんでした。

自分の気持ちや考えを書く場合、どうしても断定はできなくて、
「他の人は別のことを思うかもしれないから、個人的にはこう思う」というイマイチ煮え切らない表現になります。

これは、自分の考えの理由がそこに無いから起こります。
ただ書くだけでなく、理由や根拠なども一緒に集めて行けば、自信を持ってリズムよく文章が書けるようになります。

という感じで、少し断定調で記載しました。
結構、一文ごとに決断が迫られますね。

文章力は業種や職種に関係なく、生涯にわたって身を助けてくれる武器となります。
文章を書くことに悩みを持っている方、一読の価値があります。

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